残念な姉

また沈黙が流れる…

あぁ…今だ

今しかない…
「あ、あの!」

「ん~?」

気持を素直に…
ストレートに…!

「あ!あの…小山君!」

ドキドキドキドキ…

「私…わたし!小山君の事が…」

ドキドキドキドキドキドキドキドキ…

「す…好きですっ!」

ドッカーン!
あぁ…言っちゃった

「参ったな…」
頭をかきながら小山君はうつ向いた

…もしかして彼女いるのかな?

頭の先から冷たくなっていく感覚がする


「俺から言おうと思ってたのに…」


え…?

「俺も樋口が…いや希美が好きだ!」

顔をクシャクシャにして照れ笑いする彼

「うっ…うえ~ん…」
私は泣き崩れた

「良かったぁ…振られるかと思ったよぉ…」