「なぁ……添田は、何で沖田の事好きになったんだ?」
「え……?」
突然の質問に、私は驚く。
まさか、宇佐見くんに沖田先生のこと聞かれるとは思ってなかった。
「あ……わりぃ、話したくねーなら、いいから」
「あ、ううん……別にいいよ」
私は慌てる宇佐見くんに笑みを返す。
沖田先生の事、面白半分に聞き出そうとしてくる人はいたけど、宇佐見くんは違う。
そう信じられるから、話してもいい。
「……私ね、女の子はみんなお姫様で、いつか王子様が白馬に乗って迎えに来るんだって、本気で信じてたの」
「ほー、それはメルヘンな」
「本気だからね、宇佐見くん」
からかうような宇佐見くんの言い方に、私はわざとむくれてみせる。
そう、あの頃はただ純粋に初恋の男の子を想ってた。


