「あ、ありがとう宇佐見くん……本当にっ」
「添田……もっと早く助けに来れなくて、悪かったな」
震える私の頭を、宇佐見くんは優しく撫でてくれる。
そしてゆっくりと、引き寄せられると、強い腕に抱きしめられた。
「もう大丈夫だ……ちゃんと傍にいるから」
「あ、ありがとうっ……ありがとうっ」
ポロポロと泣くと、宇佐見くんはさらに強く抱きしめてくれる。
それに甘えるように、宇佐見くんの胸に顔を埋めた。
宇佐見くんがいてくれる、もう大丈夫だ……。
それだけで、こんなにも安心するなんて……。
わたしの中で、宇佐見くんの存在が大きくなっている事に気づく。
「落ち着いたか、添田」
「あ、うん……もう大丈夫」
「んじゃあ、飯食おうぜ」
そう言って私の手を引いて歩き出す宇佐見くん。
その手にかけられた袋の中には、焼きそばパンが入っていた。


