「友達……」
「っ………添田、お前……っ」
私は、初めて宇佐見くんの前で笑った。
自然に、溢れるように出た笑顔だった。
そんな私の顔を見て、宇佐見くんは、口を手で覆った。
「嬉しい……友達なんて呼べる人、いなかったから」
「あ……いや、えーと……」
「宇佐見くん??」
口を覆っているせいかくぐもった声で話す宇佐見くん。
その頬は少しだけ赤いように見えた。
「なんでもねー……ちょっと、驚いただけだ」
「え、何に?」
「……何でもいいだろ」
「えぇっ!?」
理不尽な回答に私は声を上げる。
すると、そんな私に気づかない宇佐見くんは、スクールバッグを私に渡す。
「これ、添田の。昼飯この中だろーと思ってさ」
「あ、ありがとう」
宇佐見くん、私の鞄から持ってきてくれたんだ。
鞄を受け取ると、宇佐見くんは自分のポケットから、スマホを取り出した。


