「悪かった……守ってやれなくて」
「宇佐見くん……宇佐見くんが、謝ることなんて、何もないのに……」
宇佐見くんは、たぶん女子トイレで何があったのかを聞いたんだろう。
私の事なのに、宇佐見くんは自分のことのように胸を痛めてる。
私のために、傷つくことなんてないのに…。
「まだ、俺は添田の世界の外にいるのか?」
「………え?」
宇佐見くんは、悲しそうな顔でそう言った。
私は驚いて、宇佐見くんの顔を見つめる。
どういう、意味?
どうして、そんな悲しそうな顔をしてるの……?
「心配もしちゃだめなのかよ?」
「……でも、その度に宇佐見くんが傷つくのは、嫌なの…」
「俺が……添田の事で傷つくのはあたりまえだろ。その……友達……だからな」
宇佐見くんは少し照れくさそうにそっぽを向いたまま、そう言った。
……宇佐見くんは、私を友達だと思ってくれてる?
だから、友達が傷つくと悲しい……?
宇佐見くんは、私の……。


