「えーと……私の事はいいよ。それより宇佐見くんもでしょ?」
「俺は、隣に添田がいねーから」
「えぇっ?」
どんな理由なの、それ……。
相変わらず宇佐見くんの考えてる事はわからないなぁと思った。
私は、宇佐見くんの不思議な行動に首を傾げながら、その顔色を伺った。
「で、添田は?」
そして、やっぱり宇佐見くんは私の事を聞いてくる。
私は困って、視線を彷徨わせる。
すると、宇佐見くんは私の頭をポンッと撫でた。
「………宇佐見くん……?」
「我慢すんな、吐き出した方が楽な事もある。添田はそれに慣れすぎなんだよ、辛いって言えるようになれ」
「っ………」
宇佐見くんの一言は、私の核心をついていた。
頼り方、甘え方なんて忘れちゃってた……。
だけど、宇佐見くんの前で泣いた時は、少しだけだけど、心が軽くなった気がしたんだ。


