ゴワァァッと、吹き抜ける風。
モクモクとした雲が西へと流れていく様を、屋上のコンクリートに寝そべりながら見上げた。
宇佐見くんに泣いている所を見つけられてから数日。
今は2限目の数学の授業で、沖田先生に言われたとおり、サボる事にしたのだ。
「はぁ……」
授業に出るなとか、よくよく考えると、ありえないよね。
だって、それを先生が言うんだもん。
私って、どんだけ嫌われてるんだろ……。
また気持ちがどっと沈んでいくのを感じていると、バンッと、屋上の扉が勢い良く開いた。
「うお!?」
上半身を起こすと、そこには風のせいで勢い良く開いた扉に体勢を崩す宇佐見くんがいた。
「風強いから……」
苦笑いを浮かべる私に、宇佐見くんは無言でズカズカと大股で近づいてくる。
「宇佐見くん、どうしてここにいるの?今は数学の……」
「それは俺のセリフだ。…ったく……何で数学の授業出ねーの?」
宇佐見くんは少しイライラした様子で、ドカッと私の目の前にあぐらをかいた。
「え……?」
「沖田がいるからかよ?」
どうやら、私を探しに来てくれたみたい……。
でも、私が言えた義理じゃないけど、宇佐見くんは数学の授業中なんじゃ……??


