「………ごめん、出てって…っ」
……もうやだ。
惨めで、みっともなくて、弱い私を……これ以上見ないで。
深く震える息を吐いた。
体が冷たくなっていくみたいに、心が凍っていく。
何も信じたくない、もう誰も好きになんてならない。
大切なモノがあるから、人は弱くなるんだ……きっと。
これが、私の導き出した答えだった。
「………そうやって、いつも一人で……泣いてたのか?」
「………っ、出てって…」
「そんな、震えて……一人で……」
「お願い……見ないで」
顔を見られないようにまた両手で覆うと、すぐ近くに宇佐見くんが立つのが分かった。
そして、やんわりと両手首を掴まれる。
「知らなかった、添田が一人で苦しんでたこと……。気づいてやれなくて、悪かった」
そしてゆっくりと、顔から手を外される。
間近に、宇佐見くんの顔があった。
それに驚いて、私は目を見開く。
見開いた瞳から、ポロッと涙がこぼれ落ちた。


