この広い世界で、2度目の初恋を



「君がいると、授業がうるさくて敵わないんですよ」

「っ……それは、周りが勝手に……っ!!」

「黙りなさい、教師に口答えするつもりですか」

「っ………」

あぁ……そういう事。

私との事で、自分が授業中にヒソヒソ噂をされるのが嫌なんだ。

どうして私、こんな人を好きになっちゃったんだろう…。

ーズキンッ、ズキンッ、ズキンッ!!

痛い……こんなにも胸が痛い。

心が……泣いてる。

「出席にはしてあげますから、いいですね?」

「は……い……」

もう、何も言えなかった。

口を開けば、泣き叫んでしまいそうで、唇を引き結ぶ。

そして、俯く私の横を、沖田先生はすり抜けて、カラカラと開き、シタンッと閉まる扉に、先生が出ていったのだと気づいた。