「本当、七海はすげーな」
「すごいって?」
「俺、こんなに人を好きになったのは、初めてだわ。俺の中に、こんな感情があるなんて、知らなかった」
まるで、愛おしいモノを見るかのように優しい眼差しを向けられる。
それがこそばゆくて、私は、瞼を少し伏せた。
「なぁ、初恋の相手に2度目の恋をしたら、それってもう……運命だよな」
「うん、私たちは、きっと出会う運命で、恋に落ちる運命だったんだよ」
「ハハッ、違いねぇ」
私たちは、鼻先がくっつきそうな距離でクスクスと笑う。
本当に、私達の出会いは、運命的。
すれ違った事もあったけど、離れられなくて……。
何度も引き寄せられるように、樹くんの姿を追いかけてた。


