初めは、どこの誰かもわからない初恋の王子様。
次にクラス替えで同じクラスになったクラスメートで、気になりはじめたら好きになっていた隣の席の男の子。
そして今は……こうして、恋人になれた。
「やっぱり女の子はみんなお姫様なんだね」
「まーた、その話か?」
ブッと笑う樹くんに、私はムッとする。
樹くん、絶対に馬鹿にしてる。
その王子様は樹くんだったのに!
「馬鹿にして!白馬は乗ってないけど、ちゃんと王子様は迎えに来てくれたのに」
そう言って樹くんを見つめると、樹くんはパッと頬を赤く染める。
「そ、そういうオチか……」
どういうオチかは分からないけど、照れている樹くんは珍しいから、黙って見てよう。


