この広い世界で、2度目の初恋を



「謝れたみてーだな、三枝」

「あっ…うん……」


樹くんに話しかけられて、戸惑っている三枝さん。

そんな三枝さんを見て、樹くんは笑った。


「まぁ、俺も七海と同意見だ。力は貸してやるから、負けるな、抗え」

「あっ…うぅ、ありがとう、樹くん、添田さんっ」


その言葉に泣き出した三枝さんを背に、私は樹くんに手を引かれるまま歩き出す。


「樹くん……あの、どこに行くの?」

「お前なぁ、俺のことほっといてどこに行ってたんだよ」

「えーと、保健室と、それから…」

「これからの時間は、俺と一緒な」


手を繋がれて、指を絡ませる樹くん。

そして、階段を登っていくと、屋上までやってきた。