この広い世界で、2度目の初恋を



「やっぱ七海はイイ女だな」

「へ?……わぁっ!」


声が聞こえた途端、突然腕を引かれて立ち上がらせられる。

そして強く後ろから抱きしめられた。


「え、え??」

「よう七海、探したろ」


え、樹くん!?

な、なぜこんなところに!!

というか、どうしてこんなシチュエーションに!?

混乱する私を抱きしめているのは、紛れもなく樹くんだ。


「キャーッ、樹くんがどうしてここに!?」

「や、やだこんな所見られたら……」


突然の樹くんの登場に、女子達が慌て始める。

そして、ゾロゾロと人が集まってきた。


「樹くんがこっちにいるらしいよ!!」

「あ、ほんとだー!!」


もちろん、女子限定で。

やっぱり樹くんのモテ具合はすごい。

も、もはや公害だよ、公害。

人様の通行に、支障をきたしてるんだからね。