この広い世界で、2度目の初恋を



「行っちまったな……」

「うん……」

そして、廊下には私と樹くんが残される。

私には、まだやるべき事があった。

ちゃんと樹くんとも向き合う。

沖田先生と話しながら、そう決めていた。


「樹くん」

「おう」

「私……もう自分の足で立てるよ」

「っ!!」


私の一言に、樹くんが息を飲んだ。

そんな樹くんに、笑いかける。


「樹くんにたくさん励ましてもらった。そのおかげで、私……前より強くなれたんだ」


変わらない世界に絶望してるだけじゃダメ。

自分の力で変えなきゃって、やっと意味が分かった気がする。