「樹くん……心配かけてごめんね…」
頼ってばかりで、本当にごめんなさい。
樹くんの恋を応援したいと思うのに、この体温を手放したくない。
「勝手に離れてくな、馬鹿野郎……」
「うん、ごめんね……」
どんな形かは分からないけど……。
樹くんにとって、私がまだ特別な存在であることに喜びを感じる。
「な、何するんですか、横暴な!!」
すると、倒れていた先生が起き上がり、樹くんを睨みつける。
沖田先生……。
ずっとこんな風に何も解決しないままじゃ、ダメだよね。
だから、樹くんにも心配をかけちゃうんだ。
ちゃんと、向き合わなきゃ……。
「先生、今まで逃げてごめんなさい……」
私は、樹くんから体を離して、沖田先生に向き直る。
「どう言う意味です?」
すると、怪訝そうな顔で沖田先生が私を見た。


