「私のことを知って、それでどうするの。叩いてみても、出るのは埃だけだよ。あぁでも……私のその埃をネタにしたいって事?」
私と沖田先生の噂。
それを埃に例えて、宇佐見くんにまた皮肉を口走る。
「出た、添田の皮肉屋」
「宇佐見くんが言わせてるんだけど」
「俺のせいかよ」
「それ以外に無いから」
私達は、昨日と同じように軽く言い合う。
そんな私達を見つめていた先生が、「ははっ」と笑った。
「鈴原先生……」
「いや、すまない。なかなか君たちのやりとりは面白くてね、続けてくれていいよ」
抗議の意味を込めて先生の名前を呼ぶと、先生は悪びれた様子もなく、笑ったままだった。
そして、昼休みの終わりが近づくと、私達は、保健室を後にする。
「鈴原先生と仲良いんだな」
2人肩を並べて廊下を歩いていると、宇佐見くんが確かにそう言った。
その一言に、心が冷たくなっていく。
宇佐見くんも、私と鈴原先生に何かあるって思ってるの?
他の、私をイジメてる生徒と同じように……。


