「でもさ、先輩……覚えてて」
「え……?」
「俺は、七海先輩をいつでも受け止めるし、寄りかかっていいから」
ーズキンッ、ズキンッ
何でこんなに優しくされる事が痛いのか…今、分かってしまった。
私と舵くんは同じなんだ。
正反対の想いのベクトルが、向き合わない。
その悲しさを、誰よりも知ってるのに…。
私は…舵くんに辛い思いをさせてる。
「今、私のせいで辛い思いさせてる…とか思ってる?」
「え、どうしてわかったの??」
心の中を読まれたみたいに考えてた事を言い当てられる。
私は、驚いて声を上げた。
「なんとなく」
「舵くん、年下とは思えないほどしっかりしてるよね…」
「1歳しか変わんねーもん。それに、俺にとっては七海先輩は守りたい対象だからな。しっかりするだろ、普通」
またサラッと、守りたいなんて言われる。
私は、どうして舵くんに何も返せないんだろう。


