この広い世界で、2度目の初恋を



「もし、俺が本当に……七海先輩を守るって言ったら…」

「か、舵くん……?」

「なんて、七海先輩を困らせるだけだよな…」


私に向けて言った言葉なのに、舵くんは答えを求めてはいなかった。

まるで独り言のように呟かれた告白じみた一言。

もしかして、舵くんは私のこと……。

これを勘違いと思えるほど子供でもないから、分かってしまった。

「舵くん、ごめん……」


私には、樹くんしかいない。

樹くんが好きだから、他の人を好きになることはない。


「いいって、答えが欲しいわけじゃないし。ただ……我慢出来なくなっただけ」


苦笑いを浮かべる舵くんが、切なそうに瞳を揺らす。

それに、チクンッと胸が痛んだ。

どうして……こんなに優しい舵くんじゃダメなんだろう。

どうして、樹くんじゃなきゃダメなの??

絶対に叶わない恋なんて……したいわけじゃない。