「え、添田さんの彼氏??すごいイケメンじゃん!」
「え、ちが……」
「そう思わない?樹くん♪」
わざと大きな声で皆に聞こえるように言う三枝さん。
樹くんもいるのに……勘違いされたらどうしよう。
でも……それで、いいのかも。
いっそ、勘違いされた方が……。
「なぁ、七海……それって本当か?」
樹くんが、なぜか不安そうに私に聞いてくる。
なんて答えよう……。
私、どうすればいいの……?
戸惑って、舵くんの顔を見上げると、その視線に気づいた舵くんが、軽く頷いた。
「だとしたら、樹先輩に関係あるんスか?」
「えっ……舵くん?」
グイッと、舵くんに肩を引き寄せられる。
驚くことに、舵くんは樹くんに喧嘩を売り始めた。


