球技大会の次の日、俺が教室に入ってすぐ、三枝が駆け寄ってきた。
「樹くん、話があるんだけどぉ」
「あ?なんだよ」
相変わらずすげぇぶりっ子だな。
そんな事を思いながら、俺は三枝の言葉を待つ。
「これに、見覚えない?」
そう言って、なにやら胸元に手をつっこむと、何かを手に握りしめて取り出した。
なんだ………?
じっと三枝の動きを見ていると、握りしめていた手をゆっくりと開く。
そこには………。
「どうして………これを……」
そこにあったのは、青いひまわりの柄が入ったとんぼ玉。
俺が、初恋の女の子と分け合った唯一の絆の証。
驚きで言葉を失っていると、三枝はニコッと笑みを浮かべる。


