この広い世界で、2度目の初恋を



「七海先輩、とりあえず飯食いますか」

「え、う、うん……?」


突然だなぁ……。

だけど、詮索されなくて助かったかも……。

今聞かれても、うまい言い訳が浮かばないから……。


「こっちッス」

「どこに行くの??」

「それは行けばわかるんで」


保健室とは正反対の道を進む。

そして、階段を上がって行くうちに、舵くんが屋上に向かっている事に気づいた。


そして階段を上がりきった先にある、錆びた重い扉を開けて、私達は屋上へと出る。


「わぁ……っ」


晴れ渡る空が、私の沈んだ心を癒すように澄み渡っている。

私は、歩くのを忘れて、広がる青空に夢中になった。

あぁ、本当に綺麗………。

さっきまであんなに辛くてたまらなかったのに……。

今、この目に映る世界が、優しすぎて……。

ーポタッ

あぁ、だんだんと視界が歪んで、温かい雫がながれる。

風が吹くと、その跡が冷たくなって、涙の軌跡を残す。