「の割には、スゲー牽制してましたけどね」
「牽制??」
「いや、コッチの話ッス」
牽制……って何だろう。
誰が、誰に??
でも、舵くんも話を聞かれたくなさそうだし、もう聞けないよね。
「舵くんは、どうしてここに?」
この廊下の先は、保健室に繋がってる。
まさか、舵くんまたお腹壊して……。
「体調悪いの?」
「いや、そんなんじゃないッス。ただ……探し物を……」
「あ……それって、私のペンダント?」
朝は逃げられちゃったけど、もうここまできたら確信犯だ。
舵くんは、私のために探してくれてる。
「あ、いや……えーと……」
明らかに戸惑っている舵くんに、なんだか胸がほっこりした。


