「あっ……あなたは……っ」
見覚えのある赤茶色の髪。
私を支えてくれていたのは、舵くんだった。
「七海先輩……?」
「やっぱり舵くんだ……。ごめんね、ぶつかっちゃって……」
「いや……俺の方こそ、スンマセン」
そう言って、舵くんは私を優しく立たせてくれる。
舵くんって、力持ちなんだな……。
初対面の時が腹痛で倒れてる舵くんだったから、なんとなく守ってあげなきゃいけない気になってた。
「七海先輩、あの…彼氏はどうしたんスか?」
「え、彼氏??」
私が驚いていると、舵くんが首を傾げた。
私に彼氏なんているわけないのに……。
「あの、昨日一緒にいた樹とかっていう……」
「あぁ!樹くんのことね。ううん、彼氏なんとかじゃないんだ……」
そっか、一緒にいたから、勘違いしちゃったのかな??
それに、樹くんには本当に彼女が出来ちゃったし……。


