この広い世界で、2度目の初恋を



昼休み、お弁当を手に立ち上がる。

すると、隣の席に座っていた樹くんが私を見た。 


「七海、今日保健室……」

「樹くーん、今日は私とご飯ね!」


樹くんの言葉を遮って、三枝が樹くんの席にやってくる。

そっか、こうして樹くんといる時間も、無くなっていくんだな……。

慣れなきゃ、樹くんがいないことに…。


「心配しないで、樹くん。大丈夫だから」

「何言ってんだよ、大丈夫なわけ…」

「三枝さんに申し訳ないから」


可哀想だから傍にいてくれてるなら……いっそ傍にいないほうが良い。

同情なら、辛いからいらない。

私がほしいのは、好きって気持ちだよ……。

絶対に手に入らないって分かってるから、こんなに悲しい。