この広い世界で、2度目の初恋を



「これからは、私とずっと一緒にいてくれるよね?」

すると、私達の間に押し入るように、三枝さんが現れた。

そして、樹くんの腕に自分の腕を絡める。


「おい、三枝……」

「いいじゃない、私達やっと初恋が実るんだから♪」

そうして見つめ合う2人から、フイッと視線をそらした。


辛いなぁ……。

見てられない、心が壊れそう。

大好きな樹くんが幸せになろうとしてるのに、心の底から応援できないなんて……。


「三枝が樹の初恋って、マジか??」

「あぁ…ペンダント持ってたんだ、三枝も」


亮くんの一言に、樹くんは頷く。

ペンダント??

それって、どういう……。


「その話はもういいでしょ、樹くん行こうよ」

「おい、引っ張んなよ、三枝」

「三枝じゃなくて美咲って呼んで?」

「はぁ?いきなり変えんのも変だろ」


言い合いながらも、仲良さげな雰囲気が伝わってくる。

同じクラスで、隣の席……。

いっそ、離れている方がまだ良かった。