「嘘だろ……」
「でも、あれが証拠でしょ?」
「本当に、お前なのか……?」
樹くんは、感動したように、三枝さんを見つめる。
その視線に、やっぱりズキンッと胸が痛んだ。
やめて……。
そんな熱い視線で、三枝さんを見ないで……。
私を守ってくれるって言ったでしょ?
なら、私のことだけ見ててよ……。
喉の奥まで出かかった言葉を、必死に飲み込む。
「樹くん、私…ずっと会いたかった…」
「あぁ、また会えるなんて、すげーよな…」
感極まった感じで、見つめ合う2人。
「なんか分かんねぇーけど、良かったな!」
「幸せにね!!」
パチパチパチッと、拍手が起きる。
そんな2人は、誰から見ても、お似合いのカップルだった。
私なんか、釣り合わない…。
樹くん、ずっと初恋の人が好きだったんだもん、これで良かったんだよ……。


