「ありがとう」
「こ、ここには無さそうなんで……俺、他んとこ探して来るッス」
「え、舵くん……!!」
静止の声も虚しく、舵くんは走り去ってしまう。
でも、内心不安だった気持ちが軽くなっていた。
舵くんも探してくれてるんだもん、きっと見つかるよね…。
そう思いながら、教室へと向かった。
そして、教室へ来ると、何やら騒がしいことに気づく。
え、何……??
不思議に思いながらも、教室へと入ると…。
「じゃあ、三枝があの時の……」
「そうだよ、私が樹くんの初恋の女の子なの」
樹くんと三枝さんが向かい合っている。
それを遠巻きに見ているクラスメート。
初恋……初恋って言った??
樹くんの初恋の相手って、三枝さんだったの?
ーズキンッ
嘘…違うよね、そんなわけないよね??
認めたくなくて、私は必死に現実逃避する。


