この広い世界で、2度目の初恋を



「七海に何しやがった?」

「え!?」

樹くんは、突然舵くんを睨みつけた。

それに、私は驚きの声を上げてしまう。


「俺は、七海先輩の探し物を…」

「オイ、誰が七海を呼び捨てにしていいって言ったんだよ」


そこ!?

って……樹くん、舵くんの話聞いてない!!

ワタワタしていると…。

ーバシッ!!

「樹だって呼び捨てにしてんじゃんか!」

樹くんの頭を叩いたのは、亮くんだった。


「りょ、亮くん……」

「ホレ、添田のかばん持ってきたよ」

亮くんは、私にスクールバックを手渡す。

かばん、持ってきてくれたんだ……。


「ありがとう、亮くん」

「どーいたしまし……痛っ!!」

すると、亮くんの頭を樹くんが叩き返す。

亮くんは頭をさすりながら涙目で樹くんを見た。