この広い世界で、2度目の初恋を



球技大会を終えて、更衣室へ戻ると、扉から勢い良く飛び出してきた誰かとぶつかってしまった。


その瞬間、プチッと何かが切れる音がした。


「いっ……た……」


その何かを、確認する暇もなく、反動で、尻もちをついてしまう。

顔を上げると、三枝さんがいた。


「あ……三枝さん?」

「………………」


声をかけたのに、三枝さんは無視して走り去っていく。

え、今の何だったの?

ぶつかったのに、謝りもしないなんて……。

不思議に思いながらも更衣室へ入り、着替えようと胸元を見る。

「え……」

すると、そこにはいつもあったとんぼ玉が無い。

まさか、さっきプチッて行ったのって、ペンダントの紐が切れた音??


私は慌てて制服に着替えると、更衣室を飛び出す。

「やだ、無い……」

すると、廊下にも落ちていなかった。

じゃあ、私もっと前に無くしたんだ…。

最初着替えた時はあったのに、どこに行っちゃったんだろう。

「探さなきゃ……」

私は慌てて更衣室前の廊下や、体育館の床にペンダントが落ちていないかを探す。

それでも、ペンダントは見つからなかった。

残るは……保健室??

舵くんを送った時に落としたのかもしれない。

そう思って、保健室前の廊下へやってくると、しゃがみこんで床を探した。