体育館へやってくると、亮くんが「おーい!」と手ブンブン振って、私達に駆け寄ってくる。
「添田と樹、一緒にいたんだな!」
「わり、遅くなった」
「開会式終わったぞ。2人仲良く遅刻とか、やべ……俺泣けてきた…」
「オイ、なんでだよ」
ヒシッと抱きつく亮くんを、樹くんは鬱陶しそうに引き剥がした。
「なんでって、喧嘩したまんまとか、悲しいじゃんか!添田、コイツと仲直りしてくれてありがとな!」
「私は何も……。亮くんこそ、心配してくれてありがとう」
樹くんと私の事を真剣になんとかしようとしてくれてた。
それは、亮くんを見ててすぐに分かったから…。
感謝の気持ちでいっぱいだ。
「仲直りとか、そういうんじゃねーんだ。ただ、俺が七海に信じてもらえるように、頑張るってだけのことだな」
「樹くん……」
私は、樹くんの事、誰よりも信じてるよ。
ただ、いつでも不安なの…信じることが怖い。


