この広い世界で、2度目の初恋を



「どうやら2人とも、すれ違っていたモノが合い始めてきたみたいだね」

「出た、鈴原先生の占いッスか」

「占い??」


鈴原先生は、笑みを浮かべながら小首を傾げる。

何となくだけど、先生にはこうなることが分かってたんじゃないかな…。


「そろそろ行くぞ」

「うん、それじゃあ……。えっと、舵くん、お大事にね」


私は、舵くんに一声かける。


「あの、名前…」

「やべ、時間ねーから、行くぞ七海」


何か言いかけていた舵くんに返事も出来ず、樹くんに手を引かれて保健室を出た。


「七海、あの男だれだ?」


廊下を歩きながら、樹くんが尋ねてくる。

あの男って……。


「舵くんのこと?」

「舵っていうのか、アイツ」


あれ……少し樹くん不機嫌そう?

そう見えるのは、気のせい??


「うん、廊下でうずくまってる所を発見しました」

「あぁ、病人だったのか」


そういうと、樹くんはホッとしたように表情が和らいだ。


「あんま心配かけさせんな」

「樹くん……ありがとう」


笑みを向けると、樹くんも笑みを返してくれる。

その笑顔に、やっぱり樹くんの傍にいたいと思ってしまった。