頷こうと下を向くと、また涙がポロリと落ちた。
その瞬間…。
ーバンッ!!
「七海、大丈夫か!?」
「………え?」
扉が勢い良く開いて、そこに見覚えのある、私の大好きな黒髪と瞳の男の子の姿。
「宇佐美くん……」
「七海、お前泣いて……っ」
肩で息をする宇佐美くんが、私の顔を見て目を見開く。
そしてすぐに沖田先生を睨みつけた。
「どういう事ッスか……」
「なんのことですか?」
「とぼけないでくださいよ、アンタ生徒泣かしてるんだけど?」
宇佐美くんは、静かに怒りを圧し殺した声で沖田先生に話しかける。
宇佐美くん、どうしてここに来たんだろう。
まさか、さっきの放送聞いたから、心配してくれた?


