この広い世界で、2度目の初恋を



ーカタンッ

音を立てて、沖田先生は椅子から立ち上がった。


「いい子ですね、あなたが従順なうちは、また可愛がってあげますよ」

「…………」


沖田先生は、ニヤッと不気味な笑みを浮かべる。

そして、沖田先生の手が、私の髪を撫でた。


「っ……」

気持ち悪い……嫌悪感しか、感じない。

どうして、この人を好きになったりしたんだろう。

こんな、残酷な人……。

宇佐美くんなら、ありのままの私を見てくれるのに…。

私、本当に馬鹿だ……。


「私の言うことには、ちゃんと従えますね?」

「………はい」


もう、どうにでもなればいい。

いっそ、利用されてても、ひとりぼっちよりはマシかもしれない。

後ろ指さされて、悪口を言われて……。

何も感じないなんて、自分に言い聞かせてるだけ。

本当は、傷ついていないフリをしてるだけ。