「あのさ、樹と話してやってくれ!!」
「え……?」
ガバッと頭を下げる亮くんに、目を見張った。
私と宇佐美くんの事、亮くん知ってるの?
「アイツ、罰ゲームをネタにして笑うとか、そういう目的でやったんじゃないんだ!」
あぁ、なんだ……。
「亮くんは……知ってたんだね」
罰ゲームの事、それに……宇佐美くんと私が、ぎこちない関係だって、亮くんは知ってるんだ。
「ごめん、俺も参加してたんだ」
「そう……」
申し訳なさそうな亮くんに、私はそれしか言えなかった。
今更、そのゲームに誰が何人参加してようと、どうでもいい。
私が宇佐美くんに近づきたくないのは、これ以上傷つきたくないっていう私の弱さのせいだから。
「樹は面倒だから適当に参加して流すつもりだったんだ。けど、添田と話してみたら、もっと話してみたいって、純粋にそう思って……」
「うん、知ってる…」
それは、保健室で私が宇佐美くんの言葉で直接聞いたから。


