授業が終わって、なんとなく教室にいるのが気まずくなった私は、廊下へと出る。
隣には宇佐美くんが座ってるし、何か話したそうな視線に耐えられなくなったからだ。
「はぁ……」
教室で泣きそうになるなんて……。
今までの私なら、どんなにイジメられても、泣いたりなんてしなかった。
なのに、宇佐美くんの事になると、こんなに弱くなる。
「はぁ……」
「添田〜!!」
2回目のため息をついた所で、後ろから誰かに名前を呼ばれた。
「えっ……」
宇佐美くん!?
私を呼ぶ人に心当たりがなかった私は、宇佐美くんだと思ってドキドキしながら振り返る。
「やーっと追いついた!」
すると、そこにいたのは、宇佐美くんの親友の亮くんだった。
「りょ、亮くん……?」
一瞬宇佐美くんかと思ったよ…。
でも、どうして亮くんが私のことなんか追いかけてくるんだろう。
不思議に思いながらも、亮くんを見つめると、頭に手を当てながら、私に笑みを浮かべる。


