この広い世界で、2度目の初恋を



「七海っ!!」

「あっ……」

後ろから、腕を掴まれる。

その勢いで樹くんを振り返ると、辛そうにに眉間にシワを寄せていた。


樹くん、どうしてそんな辛そうな顔……。

もしかして、私が突き放したから?

動揺して、ただ樹くんの顔を見つめる事しか出来ない。


「俺は、七海とこんな風に他人行儀みてぇなのは嫌なんだよ……」

「……私は、傷つくなら、いっそ他人のままがいい」


深くなればなるほど、失った時の傷は大きくなる。

それに、そもそも私が樹くんと一緒にいられたことすら夢なんじゃないかって思うよ。


「樹くんは人気者で、私はイジメられてる……。一緒にいることが、有り得なかったんだって気づいたの」


私達が釣り合うはずない。

樹くんを好きになるなんて、おこがましい。