「本当に好きなんだな、添田の事」
「あ……?」
「あ?じゃねーし!樹、本気好きな子だから、嫌われたくなくて、怖いって思うんだろって話!」
「あ……そうか、俺七海のこと、ただ好きっていうだけじゃなくて、本当に本気で好きなのか…」
今までの、なんとなくこの子いいなっていう恋愛とは違うっつーことだ。
「お前モテんのに、そういうとこ奥手だよな」
「モテるのと女慣れしてんのは紙一重じゃねーよ。俺は、どんな女と付き合っても初恋を忘れられなかったんだし」
俺は、首からかけているお守りを取り出す。
太陽の光に透かすと、青色のガラスにひまわりが浮き彫りに見える。
『これね、私が作ったひまわりのとんぼ玉!!』
これを眺める度、あの無邪気な笑顔を思い出した。
何か勝負事がある時、不安な時、勇気を貰いたい時にこれを見るのが癖だった。


