授業が終わって、俺は気替えもせずに、真っ先に保健室へと向かった。
ーカラカラカラ!!
「失礼します!」
「やぁ、宇佐美くんじゃないか」
すると、いつものようにどこかふわふわと抜けたような笑みを浮かべる鈴原先生が軽く手を上げる。
なんだ?
なんでこんなに普通なんだ。
七海のやつ、ここに来てねぇーのか??
「添田さんを探しに来たのかい?」
「あ……やっぱ、アイツここに来たんすか?」
「まぁまぁ、そこに座って」
藁にもすがる思いで、鈴原先生に近づくと、鈴原先生は目の前の椅子を勧めてきた。
「はぁ…それより、アイツは?俺、今すぐ会って話さなきゃいけねーことが……」
「添田さんは、もうここにはいないよ」
「は!?」
驚いて、ガタンッと椅子から立ち上がる。
いないって……アイツどこ行ったんだよ!?
なら、こんな所で油売ってる場合じゃねー!!
「なら俺、添田を探しに……」
「添田さんは、すごく泣いていたよ」
「っ!!」
踵を返した俺に、鈴原先生は爆弾を落とした。
衝撃で、そこから一歩も動けなくなる。


