七海が好きだって気づいたのに、これだ…。
俺に、七海を好きになる資格なんて、あるのか?
傷つけておいて……。
「なら、分かってもらおうぜ、樹!」
「はぁ?もう、遅えよ……」
完全に終わった。
分かってもらうなんて、こんなに拗れてて、できるわけねぇ。
………全部、俺が悪かった。
「はぁぁ〜。なら、添田に違う男が出来てもいいのかよ??樹、それ黙って見てられんの?」
亮ちゃんは呆れたように俺を見る。
「それは……無理、見てらんねぇ」
「だろ、なら答えは簡単だ!さっさと添田さんに謝ってこいって!難しく考えんな、後はハートでなんとかなる!」
「亮ちゃん……」
言ってることは滅茶苦茶だが、この笑顔には、いつも背中を押される。
「わり、弱音吐いた。授業終わったら、すぐに七海に会いに行く」
七海は、授業に来てない。
ってことは、たぶん保健室だ。
あそこは、七海にとって、唯一心安らげる場所だから。
それが鈴原先生のおかげってのは気に食わねーけど。


