この広い世界で、2度目の初恋を



お……添田って、こういう顔もすんのか。

そして、何かを俺の消しゴムに書き込むと、ドンッと音を立てて消しゴムを返される。

やべ、怒らせたか……?

そう思って消しゴムを見ると、『私に関わらないで』の文字。

あ……添田の字って、すげぇ綺麗なんだな。

案の定添田を怒らせたのに、何でだ……?

もっと、添田と話してみてーなんて思っちまう。

そう思った俺は、消しゴムに『1+1は?』と返事を書き込んで添田の机に置いた。

『あのっ!!』

すると、ついに耐えきれなくなったのか、添田は小声で俺を咎める。

『いいから、見ろって!』

渋々消しゴムを見つめる添田に、俺はニッと笑った。

添田のやつ、笑うか?

この時の俺は、純粋に添田笑顔が見たい、そう思ってた。


『………………』


すると、みるみると添田の表情が曇って、消しゴムに何かを書き込むと、俺の机に置いた。


そこには、『2』と書いてある。

おい、なんだよこのつまんねー返事は。

なんで笑わねーんだろ、誰の前なら笑うんだよ?