「待て、七海、最初はそうだったけど、今はっ」
「聞きたくない!!」
自分でも驚くくらい大きな声が出た。
廊下に声が響き渡って、そこにいた生徒たちが何事かとチラチラこちらを見てくる。
だけど、そんな目線すらもどうでもいい。
「っ……七海……」
「私……樹くんの事は、信じてたのに……」
私、樹くんのおかげて、また誰かを信じてみようって思えた。
恋だってできた……。
だけど、樹くんはそんな私を見て、笑ってた?
他の誰かにされるならいい、だけど……樹くんにだけは、されたくなかった!!
「七海、悪い……でも、俺はっ!!」
樹くんに肩を掴まれた。
「やめて!!」
それを、勢い良く振り払う。
すると、樹くんは傷ついたようにクシャッと顔を歪めた。


