この広い世界で、2度目の初恋を



「クラス替えの日、私に笑ってって言ったの……」

「っ……」

そこまで言って、樹くんが息を呑んだのがわかった。

それに、胸の不安が一層増す。


「あれって、ゲームだったの……?」

そして、ついに聞いてしまった。

たぶん数分の時間だったと思う。

なのに、永遠かのように長く感じた。


「……あぁ、そうだ」

「っ!!」


ドクンッと、胸に太い釘を打たれたかのような痛みが走る。

私は胸を抑えて俯いた。


本当……だったんだ……。

嘘だって、信じたかったのに……なのに……っ。

「どう……して……っ」

ポタポタと、俯いた瞳から涙が零れた。

本当、三枝さんの、言ったとおり……。

私、ゲームなのに樹くんの事信じて…馬鹿だ……。