「私の噂をからかいたいなら、勝手にしてくれていいけど、私には干渉しないでやってくれる?」
静かに、みっともなく感情を荒げないように伝えた。
静かに生活したいのに、どうして関わってこようとするの。
本当に鬱陶しい。
「あ……いや、単に興味があるっつーか……」
「それが迷惑なの、分かったらついてこないで」
キッと宇佐見くんを睨みつけて、お手洗いへと駆け込む。
そして、「はぁぁ〜っ」と、深いため息をついた。
「毎日毎日……疲れる」
周りでガヤガヤ言う分はほっておけば済む話だし、いいんだけど……。
たまにこうして、ちょっかいかけてくる輩がいるから困る。
手洗い場に手をついて、鏡に映る自分を見つめた。
地毛で色素が薄い栗色の髪色に、胸元まである天然パーマ。
どちらかと言うと童顔で、身長も153センチと小さいから、どこに行ってもよく中学生に間違えられた。
「疲れた顔してるなぁ……」
いくら童顔でも、げっそりとしたこの顔は隠せない。
この学校の中で唯一休めるとしたら、トイレの個室くらいだよ。
……なんて、思いながら、苦笑いを浮かべた。


