「あの時の恋はもう終わったけど、でも……あの日、先生を好きだった気持ちは、誰にも否定されたくない」
穢されたくない。
私ももう、馬鹿な恋だったなんて思わないから…。
ちゃんと、あの時の自分も含めて、前に進むから…。
「樹くんが目をかけてくれるからって、調子乗り過ぎなのよ!!」
三枝さんは、ものすごい剣幕で叫んだ。
それに、一瞬体がビクッと震える。
いつも余裕そうにほくそ笑んでるのに、こんな風に怒るんだ…。
「ちょっと美咲、声大きいって!」
「そうだよ、他の人に聞かれたら……」
止めようとするメンバーの一人が、そう言って三枝さんの肩に手を置いた瞬間……。
「うるさいのよ!!」
バシッとそれを三枝さんが、振り払った。
「い、いったぁ……」
「え、ちょっと大丈夫??ねぇ美咲、これはちょっとやりすぎ……」
手を叩かれた女の子の肩を支えるメンバーの子が、三枝さんを注意する。
すると三枝さんは、その子をキッと睨みつけた。
「私に逆らうの?明日からあなたをハブってもいいんだけど?」
「ご、ごめん……」
その威圧感に、女の子はすっかり恐縮している。
こんな関係で、友達って言えるのかな…。
そこまでして、一緒にいる意味って、なんだろう…。


