この広い世界で、2度目の初恋を



「うわ!!マジ悪かった!!俺、ほとんど無意識だわ…」

「ううん、別にいいんだけど…ちょっと恥ずかしくて」


こんなにまじまじと顔を見られることはないから…。

お互いに俯いていると、さっきから、七星が静かなことに気づく。

隣を見ると いつのまにかスヤスヤと寝息を立てて、私の膝に頭を預けて眠っている。


「あっ……」

「あ?あぁ、疲れちまったんだな、七星のヤツ」

「ふふっ…そうみたい」


私たちは小声で話しながら七星の頭を撫でる。


「おさかな……さ……ん」

「おい、夢の中でも魚かよ??」

樹くんが、私の隣から七星の頬を優しく撫でた。

その目が優しくて、私まで温かい気持ちになる。


「七星、今日は楽しかったね」

「七海ってさ、すげー優しい顔すんのな」

「え??」

そうかな??

自分じゃわからない、どんな顔してるかなんて。