兄貴のあの笑顔は
“キレてる時”にする表情(かお)だ。

「ふぅちゃん、大丈夫かな?」

恋人の蒼くんも
“ヤバい”と思ったのか
カウンターから飛び出して来そうだ。

子供の頃から
あまりキレない兄貴が
キレた時は本当にヤバい(汗)

あれを止められたのは
他界してしまった両親だけだった。

時間的には
そろそろ混み始める頃だ。

「オーナー、ピリピリしてるね」

和くんの元カノが
来るより前に来ていて
一部始終を
見ていた常連さんの一人が
微苦笑しながら私達に話かけてきた。

『そうですね……』

どうやって兄貴の気を治めるか……

一番はあの人が
さっさと帰ってくれることだけど。

二人が来てから二十分後。

やっと帰った↓↓

和くんと波瑠くんは
奥の席で飲んでいるのだが
先程の常連さんをはじめ
何人かに囲まれている。

「兄ちゃん、災難だったな」

少し年配の常連さんは
和くんの肩をバシバシ叩いている。

常連さん達に囲まれている
二人を見て隣にいる蒼くんと笑った。

「芙美ちゃん、追加❢❢」

『は~い』

色々あったけど、
二人が常連さん達と
仲良くなったのは嬉しい(,,Ő x Ő,,)

o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o

色々あったけど、
今日から二学期が始まる。

「授業始めるぞ」

二学期最初の授業は
和くんの数学(笑)

私達は一生涯親友だ。