「じゃあ…な」 『うん…今日はありがとうね?』 夕暮れ時、あの歩道橋の下で智輝と握手をして別れた。 繋がれた手は、しばらく離れようとしなかった。 「………………」 『…………智輝?』 「ん…?」 『……幸せになってね?』 「ああ…」 パッと離したその手は、もう永遠に繋がれる事がないだろう。 『バイバイ!』 あたしは智輝に背を向けて歩き出した。 「…━━━━━幸恵っ!」 その声に立ち止まり、少しだけ振り返る。