「姉ちゃんはその後すぐにその男とも別れて、腹ん中の子はあたしの親が中絶させた。今は別の男と東京で暮らしてるらしいけど…良く知らない…」 『……………………』 それまで淡々と話していたアリサが…何かが切れたようにポタポタと涙を流し出した。 「シュンは…シュンはさ…」 『うん…?』 「家に連れて来られた日、振り返りもしないで出ていく姉ちゃんを見て“ママ!ママ!”って大声で泣いて呼んだんだよ…」 『うん……』 震えるアリサを…思わず抱き締めてしまった。