「その後しばらく音沙汰無かったんだけど…」

『うん?』

「シュンが2歳になったある日…突然、家にシュンを連れてきたんだ」


淡々と話すアリサの話は、あたしには現実味が無さ過ぎて受け入れるまで時間がかかった。



「新しい男との間に子供が出来てさ、そいつと結婚するのにシュンはいらないから引き取ってくれって言ってきたんだよ」

『━━━!!』

「2歳のシュンは…姉ちゃん達と暮らしてる間に何があったか分かんないけど、大人を見ると酷く怯えて…身体中にアザがあった」

『ヒドイ………』