『貰えないよ…あたしに貰う権利なんてない』 そう言ってお母さんに返そうとした瞬間、 お母さんはあたしの手を止めて真剣な眼差しで言った。 「幸恵。 これから先、絶対にお金が必要になる時がくるの」 『…………』 「現に…あなたが今持ってるお金だけじゃ、通院費だってそのうち足りなくなるでしょ」 『……………』 「貰っておきなさい。絶対に必要になるから」